「あしたば」は、別名「八丈草」とも言われ、独特の苦みを持つセリ科の多年草です。「今日新芽を摘んでも、翌日にはまた新しい芽が出てくる」といわれるほど生命力が強いことがその名の由来とされています。
秦の始皇帝がその昔、「東方の海中に不老長寿の薬草あり」と使者を送ったとされる言い伝えがありますが、その「不老長寿の薬草=明日葉」だったと云われています。
ミネラルやビタミン等、栄養素が豊富で健康野菜としても注目されています。家庭でも天ぷらやおひたし、くさやとのマヨネーズ和えなどにして良く食されている郷土を代表する食材のひとつです。
明日葉は粉末や削り節などに加工され、手軽に健康成分を摂取できる食品としても利用されています。代表的なものに、明日葉の粉末を練り込んだ「あしたばうどん」「あしたばそば」があります。ヒスイ色をした美しい麺は、明日葉の天ぷらと合わせて食べるのがお薦めです。
そのほかにも、チーズケーキやソフトクリーム、生八ッ橋など様々なスイーツにも使用されており、八丈島では身近な食品として親しまれています。苦味は抹茶程度でほとんどないので、いろいろなお料理に合います。
八丈島の食卓を彩る明日葉
明日葉の天ぷらは通年楽しめるこの島のソウルフード。明日葉の天ぷらはうどんやおそばに合わせて、また塩や明日葉塩で召し上がるのが通な楽しみ方です。
明日葉は一年の中でも、春先の新芽が特に甘く美味しいとされています。明日葉を加工して様々な食品製造をしている工場では、春先は工場内が甘い香りに満たされるという程です。
くさやとのマヨネーズ和えも郷土料理のひとつで、食卓を彩る緑色の美味しい健康野菜の「明日葉」は、島内の多くの宿泊施設や飲食店で提供されています。ぜひ本場の八丈島の旬の味覚をご賞味ください。
<関連リンク>
▼あしたば加工工場の施設紹介
http://www.hachijo.gr.jp/goods/ashitaba_processing-plant/
データ
データ
八丈島の明日葉
- 学名
- Angelica keiskei
- 分類
- セリ科シシウド属
- 原産地
- 八丈島(日本原産)
- 備考
- 別名:八丈草(ハチジョウソウ)
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